モデルの斉藤アリスさんとお届けする、ご自宅のリノベーション日記。
物件探しから、工事中の現場のレポートまで。アリスさんと一緒に、はじめてのリノベーションを楽しく進めていきましょう!
[ Vol.5 プレゼンテーション ]
前回のヒアリングから約2週間後、
アリスさんの目の前には「tune」と書かれたコンセプトシートが置かれていました。
モルタルや木、真鍮など様々な素材で立方体を形取ったイメージに、それを具体的に表現するテキスト。
「前回のヒアリングから、アリスさんのお宅のコンセプトについてイメージを膨らませてみました。「tune」と名付けましたが、いかがでしょうか。」と鷲山。
「tune・・・・いいですね!」とアリスさん。
「コンセプト名までつけていただけるんだ、と感動しました。テーマをつくってから実際の間取りなどを決めていくというところがオリジナル感があっていいなって。」
nuリノベーション(以下、nu)では、プランのご提案の前に、まずコンセプトのご提案をすることを大切にしています。お客様とデザイナーが同じコンセプトを共有することで、最後までブレない軸を持ってデザインができるからです。
コンセプトをお伝えした後には、ヒアリングの内容を元に最低3案のプランをご提案しています。
担当デザイナーにもよりますが、
A案:お客様の希望をそのままカタチにしたプラン
B案:デザイナーからの提案プラン
C案:ちょっと冒険プラン
といった三者三様のプランをお見せして、選んでもらうのです。
アリスさんから、ヒアリングの際に伺った要望は
●ワンルームのような開放感のある間取り
●モールテックスとオークのフローリングを使いたい
●フェンスで間仕切りをするアイデアを取り入れたい
大きく分けてこの3つでした。
それを受けた鷲山は
A案「アリスさんからの要望をベースにした、フェンスの間仕切りメインのプラン」
B案「床や壁に使用したモールテックスが主役の、横のつながりが感じられるプラン」
C案「金属の素材感で魅せる変形プラン」
以上の3案をご提案。
「プランを3つ出していただけるのは、とても良いと思います。比べて見られることで、好きな空間のテイストをあらためて認識できると思うんです。私はやっぱりフェンスを取り入れたかったので、当初の希望どおりA案が好きだとお伝えしました。」
3案ご提案しますが、かならずしもこの3案からプランを選ばなければいけない、というわけではありません。
この中で気に入ったものがあればそれをベースに打ち合わせがスタートします。逆に3案の中でしっくりくるものがなければ、またヒアリングを重ねてより理想のカタチへとプランを変化させていくんです。
実際にアリスさんも
「A案がいいけれど、もう少しワンルームのような開放感を強めたいです。せっかくリノベーションするから
できるだけ壁を立てたくないので。」とご意見をくださいました。
さて、アリスさんのプランはどんな形に落ち着くのでしょうか。
次回は間取り決定までのプロセスと、ついに決定したプランをご紹介します!
(次回更新は5/18予定です。お楽しみに!)
取材・文:山下あい
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