住宅メディア編集者のニノマエさんが綴る、リノベーション奮闘記。コミカルな描写が思わずクセになる、3人家族のリアルなリノベーションの様子をお届けします。
おしえて おしえて
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ヒアリングの日を迎えました。今回の内容を元に設計デザイナーさんがプランニングすると思うとわくわくします。一方、最近息子が人見知り本格派になり、nuリノベーション(以下、nu)さんのオフィスで号泣しないかどきどきです。
オフィスに到着し、設計デザイナーさんたちと顔合わせをしました。息子は人見知りすることなく、無の表情をしていて一安心です。
ヒアリングでは事前にお送りしたリノベのまとめを元に、希望の間取りなどを確認されました。家族それぞれのプライバシーを確保するための4LDKやそれぞれの個室の収納、リビングにいる子どもの様子を見ながら家事ができる対面キッチンなど必須条件をお伝えしていきます。また、私と夫の荷物量も確認されました。私の私物は段ボール一箱分(服と本を除く)であることや、リビングに夫のお菓子のストックが常にあることなどをお伝えしました。それから、夫婦ともにスタイリッシュな空間が好きなことや、リノベらしいデザインにするため白以外の色の壁を希望していることなどもお伝えしました。
ヒアリング中、息子はバターになるくらいキッチンの周りをぐるぐる回っていました。アドバイザーさんが息子を見守ってくださったので打ち合わせに集中できて大助かりでした。
リビングなどの床のイメージを仮決定するため、設計デザイナーさんがグレーを中心としたタイルとフローリングのサンプルを準備してくださいました。まさに家作りという感じがして感無量です。
そして床の踏み心地を体験しました。フローリングの方が柔らかくて踏み心地は好きですが、タイルのスタイリッシュな雰囲気も捨てがたいです。厳正なる選考の結果、誠に残念ではありますがフローリングの採用を見送り、濃いグレーのタイルを通過としました。
次に、私と夫のプライベートな面についてヒアリングされました。仕事内容や普段の生活、休日の過ごし方、家事の分担などをお話しました。例えば、夫が夜遅くまで働くことが多く、物音を立てやすいため夫の個室と寝室を遠ざけるなど、私たちの生活を間取りに落とし込んでいきます。お互いがお互いの性格を説明する局面もあり、夫が変なことを言うのではと、体のあらゆる部位から汗が噴出する思いをしました。(夫には真面目と言われました)
最後に、希望する打ち合わせの進め方を確認されました。私はリノベを進める上で、きちんと納得した上で万事を決めたいという思いがあります。そのため、設計上のメリットやデメリットの説明、実際の設備や建材の確認を希望する旨などをお伝えしました。
ヒアリングが終わり、設計デザイナーさんたちとはお別れです。その後アドバイザーさんにローンの本審査の申請書を提出しました。なお、約2週間後に本審査通過の連絡をいただき、審査落ちが理由で本連載が打ち切りとならず良かったです。
最後にオフィスの1階にあるnuさんのラウンジを見学しました。天井の躯体現しやブラックのライティングレール、モールテックスで塗装した天井や壁などスタイリッシュなリノベ空間です。私は塗装の質感がとても好きでリノベで取り入れたいと考えているため、塗装の魅力を再認識できた良い機会でした。
この日の打ち合わせは長丁場でした。途中、息子が眠くてぐずるのを立ち抱っこ(座り抱っこだと息子からお叱りを受ける)で鎮圧するのが少し大変でしたが、これからのリノベに向けてお話できてとても楽しかったです。3週間後は待望のプレゼンテーションの日を迎えます。どんなプランがこの世に生を受けるのか楽しみでなりません。
撮影・文:ニノマエ
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