[前編]nuが手掛けたラウンジができるまで -目的に合わせたリノベーション –
nuリノベーション(以下、nu)の本社1階に構える社員専用のCAFÉ &BARラウンジを、nuが「新たな働く場」としてリノベーションしました。
本記事では、実際にどのようにしてオフィスリノベが完成するのかを全3回に分けてお届けします。今回の前編では、近年増えている働き方の種類とオフィスリノベーションについてお話しします。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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最近の働き方とオフィス事情
近年、働き方改革への注目が集まる中で様々な働き方が存在します。
ノマドワーク(独立型)
「ノマド=遊牧民」を表すように、その日の気分や仕事に応じて、働く場所、時間などを自由に変えることができる働き方。
特にクリエイティブ職の場合、決められた場所で仕事をするよりも、
リラックスできる公園やデザイン性の高いカフェなどクリエイティビティが刺激される空間で働くことで、
作業効率のアップにもつながります。
コワーク(オープン型)
決められたオフィス以外で、様々な人と関わりながら仕事をしていく働き方。
ノマドワーク同様、働く場所を自由に選べるという点は共通ですが、
コミュニティを作りながら働くことで新たな価値を生み出すことを目的としています。
そして前途に合わせて生まれたのが、下記のようなオフィス空間の在り方です。
シェアオフィス
ノマドワーク向けのオフィス。言葉の通り、ひとつの座席を複数で“シェア”するワークスペースのことを指します。
そのため、オフィスの賃料を抑えることができるのがメリット。特に外出が多く、内勤での仕事量が少ないなどといった場合には、
常時使用できるオフィスを自分で借りるよりもシェアオフィスのようなタイプが適しています。
また、アクセスの良い場所にオフィスを借りれたり、オフィスの掃除などの雑務を管理会社に一任できたりするなど、
時間を有効的に活用できるのも利点です。
コワーキングスペース
コワーク向けのオフィス。会社や業種の異なる人たちが、共同で利用するワークスペースのことを指します。
※コワーキングスペースの2つの在り方
1.フリーアドレス専用の自由な座席が選べるタイプ
2.自分専用の固定席が持つことができるタイプ
作業スペースが個室化されたシェアオフィスに比べ、オープンな環境にあることが多いため、
その空間を利用している様々な人々と関わる機会を設けられるのがメリット。
“同じ会社の人と同じ場所で働く”という従来の概念を越え、異業種とのコミュニケーションを活性化することで、
新たな価値を生み出すことができるのもコワーキングスペースの魅力です。
管理会社などによりますが、フリードリンクや会議室が設置されている場所も多く、
クライアントを招く際にも適した環境が整っています。
“コワーキングスペース”を取り入れた、今回のリノベーション
コンセプトは『Link & Creative』
今回nuがリノベーションしたのは、もともと、社員のランチタイムや終業後の飲食スペース、
そしてイベントなどの多目的なスペースとして使用していたラウンジスペース。
前ラウンジは『ビジョン×ラウンジ』というコンセプト。光が交錯するくつろぎのカフェラウンジでした。
社内イベントなどでも活用されていました。
別階にある社員のワークスペースが手狭になったことをきっかけに、既存の用途を残しながら、
ワークスペースとしての用途をこちらのスペースに持ち込むかたちで設計デザイン。
ただワークスペースを設けるのではなく、社員同士やグループ会社の異業種ともコミュニケーションが図れるよう、
全ての社員が自由にアクセスできる“コワーキングスペース”にリノベーションしました。
コンセプトである『Link & Creative』のように、社員同士のつながり(Link)を意識したコワークなスペースに、
社員のイマジネーションが刺激されるような工夫が仕掛けられたデザイン制の高い空間(Creative)にデザイン。
次回の中編では、実際に今回のオフィスリノベ『Link & Creative』の目的や用途が、
どのように空間デザインとして落とし込まれているのか、設計のポイントや工事中の様子を詳しくお届けします!
最後に
オフィスリノベーションを成功させるには、「とにかくお洒落なオフィスにしたい!」という外面的な考えだけでなく、
働き方に合った空間づくりが必要不可欠です。働き方や目的に合ったオフィス空間は作業の効率化を図れたり、
社員のモチベーションを上げられたり、企業側にも働く社員側にもメリットがあります。
オフィスリノベの際はその点を考慮して、快適な空間を手に入れましょう。
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