扉を開けると広がる、パノラマビュー。F夫妻が毎日わくわくしながら考えた家は、おだやかな空気に包まれていました。
キッカケは友人宅への訪問
ネイビーブルーの鮮やかな扉を開けると、すっと通り抜ける気持ちのよい風。日のあたる明るいリビングで、リラックスしたムードのF夫妻が迎えてくれました。都内で働くF夫妻。リノベーションへの思いが一気に加速したのは、友人のお宅に招かれたときだそう。リノベーションによって個性的に生まれ変わった物件で、友人が自分らしく生活しているのをみて、「これだ!」という思いに突き動かされました。それをキッカケに、「新しい住まいは、私たちらしくリノベーションした家で!」と決意。しかし、一体何から手をつけていいのか検討がつきません。まずは物件探しから、と自分たちで不動産屋を巡りながら物件探しをしていました。同時進行でリノベーションについてインターネットで調べていたところ、物件探しから施工までワンストップで行なう、nuに出会います。施工事例の豊富さ、問合せへのレスポンスや行動の早さが安心感に繋がり、nuで物件探しからリノベーションすることに決めました。そして巡り会った、F夫妻の新たなお住まい。希望条件である奥様のご実家近くという立地と、85平米以上の広さをクリアした物件です。大きなバルコニーから見える景色は、視界を遮るものがなく、遠くまで見渡すことができるパノラマビュー。静かで緑豊かな立地に佇んでいます。物件が決まると夫妻待望のプランニング。南側の大きな窓を活かした、明るく広い空間づくりがデザイナーと共にはじまります。
共鳴し合う素材
「毎日プランのことを考えていました」目をキラキラさせて、とても楽しそうに話して下さったF夫妻。初回の打合せには厚いスクラップブックをご持参して頂きました。夫妻の好きなイメージがたくさん詰まったそのスクラップブックは、リノベーションをぼんやり考えていた、1年前からこつこつと作り上げてきたものだそう。間取りのご希望は、フローリングとカーペットを張り分けた広々としたリビング、そして大きな本棚とキッチン。nuデザイナーがどんな家をつくり出してくれるのか、と思いをめぐらせながら、プランが出来るのを心待ちにして頂いていました。そして出来上がったプランは、大きなLDKをギャラリーリビングとダイニングに分けた、1つの空間に2面性を与えるもの。コレクションが多いF夫妻のご希望にぴったりのプランでした。「設計中はわくわくしっぱなしです」毎週打合せ後には必ずカフェに寄り、もう一度プランについて話し合うのが習慣だったというF夫妻。当時のことを思い出しながら、嬉しそうにお話して下さるのを見て、こちらも嬉しい思いを抱きます。「設計の方が提案してくれる素材は、そうそう、これこれ!っていうものばかりで。」というお気に入りの床材は、オーク材の床とリザードパープルのカーペット。2つの異なる素材は互いに引き立て合い、1つの空間を創り上げています。他にも、ダイニングから眺める本棚の全貌とトイレの壁のベビーブルーもお気に入り。絵本が好きな奥様と、写真を撮るのが好きな旦那様、それぞれのコレクションを飾れる壁一面の棚は、ギャラリーとなり訪れる人を楽しませてくれます。トイレの壁の色はとことん悩み抜いた箇所。最終的にベビーブルーにして、カウンターに可愛い動物たちが並ぶ空間は、トイレが嫌いな友人のお子様が気に入ってくれたとか。そんな微笑ましいエピソードもある、夫妻のお気に入りの場所です。
変わり続けるギャラリー
この家で過ごすようになってから、家にいることが長くなり、お出かけ先での買い物も変わったと話すF夫妻。「きれいなグリーンも、可愛い食器も、空間にとても映えるんです」ご主人の好きなグリーンや、奥様が昔から集めてきた食器、小物たち。しかし、前の家では飾るスペースもなく、それらが似合うような空間でもなかったそう。今はディスプレイする最高の場所があり、お2人で空間づくりを楽しんでいらっしゃいました。そして、その楽しみはダイニングにも。1脚ずつ買い足していった、形の異なる5脚の椅子。それぞれ違った椅子なのに、5脚集まるとまとまってみえる様子は、まるで椅子のギャラリーのよう。夫婦のセンスがダイニングにも光ります。床材が気持ちよく、素足で生活するようになったこと、キッチンでふたり並んで料理を楽しむこと、食事に時間をかけるようになったこと。そんな毎日の小さな変化は、家で過ごす時間を豊かに変えてくれます。「私、毎日リビングの扉を開けるとつい言っちゃうんですよ。本当にいい家だねーって。」と、顔をあわせて微笑むF夫妻。F夫妻が持つ穏やかな空気感と、大きなバルコニーから入ってくるそよ風が相まって、部屋の中には居心地のよい、リラックスした空気が溢れています。今なお空間づくりの真っ最中だというF夫妻のギャラリーリビング。グリーンを天井から吊るそうか、お気に入りの絵本をどの場所に飾ろうか。F夫妻のギャラリーづくりは、まだまだ毎日続いているようです。