自由を手に入れろ!SOHOスタイルの暮らしをワンボックスに詰め込んで、「住む」「働く」「遊ぶ」が調和した碑文谷ロックを奏でます。
レトロなマンション
マンションの廊下に並ぶレトロなドア。モスグリーンのドアと小さなポストは風合いのあるデザインで、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。そのマンションの一室が、今回お話を伺うM夫妻のお住まい。旦那様は音楽関係のwebデザイナー、奥様はイラストレーターのデザイナー夫妻。そして、生後9ヶ月のみずきちゃんとの3人家族です。以前住んでいたのは阿佐ヶ谷の一軒屋。階段や段差が多く、少し暗い雰囲気でした。新しい家族が増えることがキッカケとなり、3人で暮らすための新しい住まい探しをはじめました。M夫妻が住みたかったのは、レトロな雰囲気のあるマンション。中身は自分たちらしくリノベーションして住むというビジョンを持って物件探しを進めます。立地のこだわりはなかったので幅広く探しているうちに、東横線沿いにM夫妻好みの物件があることがわかってきます。エリアを絞って出会ったのが築年数45年のレトロ感溢れるマンション。エントランスをはじめ、建物全体の年代を感じるクラシックな雰囲気が気に入って購入を決めました。そしてリノベーションについて調べていくうちに、雑誌でnuと出会い、相談会に来て頂きました。この時、時期は秋。ご出産予定の年明けに入居出来るように、すぐにnuとのプランニングがはじまりました。プランニング期間1ヶ月半と短めですが、1回1回の打ち合わせを大切に進めていきます。
3つの要素が調和する
ヒアリングでは、間仕切りのない明るい空間をご希望されていたM夫妻。アウトドアな趣味を持ち、自宅でお仕事をされるデザイナーのお二人には「住む」「働く」「遊ぶ」を1つの空間に詰め込んだ、ワンボックスのような家を提案しました。
― いつでも3人一緒
大きな窓は南側の1つだけなので、なるべく奥まで明るい太陽の光が届くよう、寝室とリビングはガラスのパーテーションでゆるやかに仕切ります。床材は空間の明るさを考慮して、イエロートーンの明るい色味に。「小学校の床みたいにしたかった」という旦那様のご要望も組み入れて、市松張りの無垢ナラフローリングで個性的に仕上げます。扉のない空間はみずきちゃんも自由に遊び回れ、どこにいても家族の存在を感じられる、明るくあたたかな住まいにしました。
― オンとオフを切り替えて働く
職業柄、自宅で仕事をするお二人にとってワークスペースは必須。仕切りのないワンルームの間取りの中にも、しっかりと仕事用のスペースを設けました。まるでリビングとの境界線のようなモルタル仕上げの床が、すっきりとした印象を与えます。大きなひと続きのワークテーブルは二人並んで作業が出来る大きさ。その上の収納棚には仕事の書類やアートワークがぎっしりと並びます。
― 大好きな趣味でおもいっきり遊ぶ
野外フェスやキャンプへ行くのが趣味というアウトドアなお二人のために、使い勝手の良い土間を広くとりました。大好きなキャンプへ行く準備はこの土間でばっちり出来る大きさです。ベビーカーも楽々置ける開放的な土間は、M夫妻の生活スタイルにぴったりとマッチします。
自由を奏でる碑文谷ロック
以前の家では見た目重視だったリビングは、この家では家族みんなで過ごしやすいように、畳を敷いてくつろげるスペースにしました。赤と黄色の差し色が可愛いシェルフは旦那様お手製のもの。ふわふわのマットを敷いたら、みずきちゃんお気に入りのトンネルの完成です。現在、奥様はイラストレーターのお仕事を少し休憩中。自宅にママ友を呼んで、子供たちとリビングでくつろぐ時間を楽しんでいます。新しい住まいになって旦那様がはじめたことは、家具作りの他にもグリーンを生活に取り入れること。バルコニーには旦那様お手製の棚に、いきいきとしたグリーンが並びます。「他の入居者さんはもっと凝ってますからね」と、にこやかに話してくれるM夫妻。このマンションは屋上が共有スペースになっていて、洗濯物は屋上に干しにいきます。世帯数も少ないので、マンションの中でご近所付き合いも生まれ、小さなみずきちゃんはとても可愛がられるそう。この秋は3人になってはじめて、野外フェスに参加予定だというM夫妻。大好きな趣味は、みずきちゃんが増えて更に楽しくなりそうです。ワークスペースにも奥様の隣に小さなスペースを設ける予定。家族3人並んで創作活動が出来る、微笑ましい未来も遠くありません。「住む」「働く」「遊ぶ」がバランス良く共存するM夫妻の住まい。三つの要素は互いに響き合い、この碑文谷で自由な空間を奏でています。