扉のないひとつながりの空間。家と共に見晴らしが最高の眺望がずーーーっと続いていく開放的で楽しい家のご紹介です。
ずーーーっと続く眺望
目黒通りを歩いて行くとひと際目を引くレトロな建物。格子状に白く吹き付けられた外観はモダニズム建築のデザインを継承しており、どこか懐かしい印象を与えてくれます。今回お伺いしたW一家のお宅。都内の大手メーカーに勤める若いご夫婦と1歳になる息子さんの3人家族です。結婚、そしてお子様の誕生を機に新居について考え出したというW夫妻。当時は住まいについて漠然としており、最初は新築マンションを中心に見て回ったといいます。何件か見て回ったものの間取りや設備に納得いくものがなく、新居探しに行き詰まりを感じて居た時、たまたま友人がリノベーションして新居を手に入れたと耳にします。友人宅を訪れた際、「これだ!!」とふたりで意見が一致。さっそくリノベーションについて調べ始めます。情報収集が得意というふたりは早速リノベーション会社について調査開始。自分たちの好きなテイストの事例があり、更に物件探しから行っている会社に絞り一番最初に相談会へ参加したのがnuだったといいます。相談会に参加後、すぐにnuで物件探しをスタートしたW夫妻。学生時代より馴染みのあった世田谷区、目黒区に絞って探しているうちに最後に出会ったのが現在お住まいのヴィンテージマンション。決め手となったのは公園、デパートが近いという利便性。そして、見晴らしが良くどこまでも続いてる眺望は「都市計画上、目の前に高い建物は建ちませんね。」とnu仲介担当からのアドバイスが後押ししたのと「最後はとにかくリノベーションがしたくて勢いできめちゃいましたね(笑)」 と笑いながら当時を振り返っていました。
ずーーーっと続く空間
玄関の扉を開けると視界がLDKの奥まで抜け、バルコニーの先に広がる明るい景色が目に飛び込みます。W一家のお宅には玄関や廊下という概念のないひとつながりの空間となっています。「とにかくリビングを広くしてほしかった。」という最初の要望。設計を進めていくうちに壁や扉もどんどんなくなって行き、最終的に出来たプランには洗面室の扉が1枚あるだけという開放的な間取りが完成しました。「ずっと憧れていたんです!」と話していた奥様のこだわりは壁の角をアール状にする事。動線に関わる部屋の角を丸める事でひとつの空間は柔らかく繋がり、やさしい風と光が差し込んできます。家のどこに居ても家族の気配が感じられるW一家のお宅。家中を元気に走り回る1歳のお子様の姿がとても印象的でした。「ひとつひとつの部屋に自分たちの好きなテーマを付けたかったんです。」そう話すW一家のお宅は部屋ごとに違った表情をみせています。訪れた人が最初に驚くのは、現在はオープンスペースとして使っている子供部屋。元気なお子様に育つ様にと壁一面にライトイエローの塗装を施してあります。反対側の寝室にはふたりが一番好きな色をチョイス。深みのあるターコイズブルーが紐カーテンの奥に栄えています。洗面室には奥様の好きなミッフィーちゃんをテーマにしたオレンジとイエローのMIXタイルを使用。こちらはnuオリジナルで作成し何度も比率を変えながら苦労して決めたといいます。「何気にここが一番気に入っています(笑)」そう話すご主人のお気に入りはショッキングピングに塗装したトイレだとか。そして、メインのLDKのテーマは「学校カフェ」15畳のリビングにはオークの市松フローリングを張り込み、キッチン前のカウンターやおしゃれな小物がならぶ壁一面の棚も全て木で製作しました。「棚にリズムをつけてはどうか?」というnuデザイナーの提案を受け、壁面の棚にはあえて隣の棚と重なりがついています。W夫妻の集めたかわいい小物たちがランダムに配置された棚にリズムよく並び、空間のアクセントとなっています。
ずーーーっと続く楽しみ
スターウォーズなどのアメリカントイやポスター。ミッフィーちゃんのフィギュアなどレトロでかわいい小物が家中にさりげなく置かれていました。1歳のお子様のカラフルなおもちゃも合わさって、とても楽しい印象を受けます。インテリアの中でもお二人のお気に入りは、ソファーの前に置かれたカフェテーブル。「空間を高くみせる為にあえて70cm以下の家具を選びました。」ダイニングでもなくローテーブルでもない60cmという絶妙な高さのものを選んだというこちらのテーブルは、ソファでくつろぎながらのティータイムにピッタリ。友人たちが訪れた際にはこちらのテーブルを囲んでパーティーを行うそうです。ただ、こちらのテーブル、最近歩ける様になったお子様のお気に入りらしく「このテーブルの上で遊んじゃうのが気に入っちゃたみたいです..」と少し困った表情をしながらも、お子様の成長がうれしそうなご主人。お子様の成長に合わせて今度は2段ベッドをつくったり壁の棚を増やしたりと今後の計画も既に考えているというW夫妻。ご主人様から最後に「家づくりはゴールではなく、スタートですね。」と名言を頂きました。広く開放的なW夫妻のお宅。家族の生活とともに色々な可能性と楽しみがこれからもずーーーっと続いて行く事でしょう。