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リフォームは、経年劣化などによって傷んだ内装を新築時の状態に近づくように復元することを言い、リノベーションは、新築時の状態に+αとして住まい手の価値観を反映して改修工事を行うことを言います。
※デザインを伴わないリフォーム工事(原状回復工事)のご相談はご遠慮いただいております。ご判断が難しい場合は、お電話にてお問合せください。

注目が集まるリノベーション

中古マンションをリフォーム・リノベーションして住まうという考え方が広く認知されるようになったきっかけは日本のマンション建設の歴史と深い関わりがあり、高度経済成長期にに建てられた大量のマンションが老朽化してきたことで改修工事の需要が高まったことが背景にあると考えられています。

その中でも少し前までは耳馴染みのなかった「リノベーション」という言葉が注目されるようになったきっかけは、主要都市への人口集中やSNSの普及などにより、人々の価値観が多様化したことも大きなきっかけとなったと言えます。

またSDGsの観点からも、日本で古くから根付いてきた「新築至上主義」が見直されるようになったことも、リフォームやリノベーション(リノベ)が注目を集める要因の一つとなったと言えるでしょう。

定義の違いがわかりにくい「リフォーム」と「リノベーション」ですが、空間づくりに求めるものによってそれぞれに向き不向きがあります。ここからはその違いに注目して、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

 

リノベーションのメリット・デメリット

メリット
・デザインにこだわった空間づくりを楽しむことができる
・自分たちに必要なもの、必要でないものを価値観に合わせて取捨選択できる
・唯一無二の空間で、より自分らしい暮らしが実現できる

デメリット
・デザイン打合せに時間がかかる
・検討事項が多く、打合せ期間はご自身でも調べることが多い
・リフォームと比較すると総予算が高くなるケースも

こだわりの詰まった唯一無二の空間を手に入れられるリノベーションは、間取りを一から見直したい場合や、キッチン・洗面台・造り付けの家具等をオリジナルで造作したい場合など、内装のデザインにこだわりたい方におすすめ。

既にある間取りに暮らしを合わせるのではなく、家族構成やライフスタイルを考慮して空間をデザインすることで、中古住宅にありがちな使い勝手の悪さを感じることもなくなります。

一方、デメリットとして挙げられるのはリフォームと比べて打合せや工事期間が長くなる傾向にあるという点。
既製品のスーツよりもオーダーメイドの方が高価となるように、フルオーダーで空間づくりができるリノベーションは、リフォームと比べてコストボリュームも大きくなる傾向にあります。

 

リフォームのメリット・デメリット

メリット
・システムキッチンやユニットバスの交換など、設計デザインを伴わない改修の場合、費用を抑えられる
・初回の相談から工事完了まで、スピーディに計画を進められる

デメリット
・家具や設備など、オリジナルデザインの造作に対応していない会社も多い
・仕上げの素材や設備機器などの選択肢が限られているケースも

リフォームの最大の魅力は、必要な工事をスピーディに、比較的リーズナブルに行えるところ。リノベーションと比較して打合せ期間が短いため、故障した設備の交換やお引っ越し前の仕上げ(フローリングや壁紙など)更新など、急ぎで対応して欲しい場合にはありがたいですね。

リフォームとリノベーションの特徴やメリット・デメリットは表裏一体です。ご自身がどういった工事を求めているのか、そのためにはどちらの選択肢が適しているのかを見極めることが重要です。ご自身で判断が難しい場合は、お気軽にnuまでご相談ください。