今日はどこで本を読もうかな、どこでお茶をしようかな…その日の気分で、大好きな「トコロ」が選べる住まいです。
目の前に広がる梨畑!
今回、お話を伺うのは30代会社員のK夫妻。住んでいた賃貸マンションの更新を機会に、新しい住居を探し始めます。「最初は、何気なく物件探しをしていましたが、どんどん熱が入っていきました。」そう話すK夫妻は、馴染みのある川崎エリアを中心に、新築、中古マンションなど多くの物件に目を通しますが、どこへ行っても暮らすイメージが出来ず、決め手を欠きます。そんな折、雑誌を見てリノベーションの存在を知ります。施工事例を見て自分達だったらこうしてみたい、あんなことをしたいと話をすることでに、自分達の暮らしをイメージ出来たK夫妻。リノベーションで自分達の住まいを実現しようと決めた瞬間です。さっそく数社の相談会に参加。デザインが好みということで、nuの相談会にも、お越し頂きました。最終的にnuを選んだ理由は、限られた予算の中で一番親身になって検討してくれた点だといいます。求める物件の条件は、最寄り駅から徒歩10分以内、日当り良好で緑を感じることの出来る環境です。そして出会った物件は日差しが差し込む、南向きの明るいお部屋。何より決め手となったのは、窓を覗くと広がる一面の梨畑。梨の季節になるとマンションの向かいは緑いっぱいに包まれます。
その日の気分で、どこにしよう?
K夫妻は、まったりと家でくつろいだり、 カフェを巡ったり、ゆとりのある時間を過ごすのが大好きです。プランニングでは、読書やお茶を楽しめるカフェのような住まいをイメージしていました。しかし、自分達だけで要望をまとめるとプランがどうしてもバラバラになってしまいます。「自分達がどのようなプランにしたいのか、イメージが固まっていませんでした。」と語るK夫妻。K夫妻の要望をもとにnuデザイナーが提案したのは、その日の気分でくつろぐ場所を選べるような住まい。ベンチでのんびり「はなすトコロ」、リビングで読書を楽しむ「よむトコロ」。入念な打ち合わせをして決まったコンセプトは、毎日をお気に入りのトコロで、ゆったり過ごせる住まいです。普段、あまり主張し合うことのないK夫妻も床材の色や幅のことでは、ちょっとした喧嘩になったことも。フローリングは空間の印象に、最も影響を与えるものとして、とてもこだわりました。旦那様は、幅が太めの濃色を、奥様は細めで色の薄い床材を希望しました。しかし、なかなか決める事ができず、nuデザイナーが、両者の納得できるライトブラウンの無垢パイン材を提案し、解決したというエピソードがあります。このようにしてK夫妻とnuデザイナーは、少しずつとイメージをカタチにしていき、プランを作り上げていきます。そして出来上がった「よむトコロはなすトコロ」。フローリングや、キッチン、本棚など、至る所にパイン材を使用した1LDKのプランです。玄関から広がる白い土間、ここに佇むベンチは、おしゃべりを楽しむだけでなく、大好きな人の帰りを待つ場所でもあります。深みのある青いドアを開けると広がるリビングは、暖かな日差しを欲張りに取り込みます。オリジナルのカウンターデスクは使い勝手がよく大満足!
キッチンの使い勝手もしっかり考慮したことで、以前の住居では無理だった二人で一緒に料理を楽しむことも可能です。吊り戸棚をつけない代わりに食材や食器は、パントリーでしっかり収納。二人で料理をするようになったことで、料理のレパートリーもたくさん増えたといいます。
これからつくる「○○なトコロ」
新しい生活でK夫妻は、以前より家にいる時間が増えた上に、ONとOFFのメリハリがとれた生活を送っています。「出社前に今日も頑張ろうという気持ちにさせてくれます。」パウダールームにある洗面台の白いタイルは、奥様のこだわりの一品。気持ちを切り替える場所だと話してくれました。お部屋の家具も入居に合わせて新しく購入。その中でもK夫妻宅には多くの椅子が置かれています。椅子が6脚、ソファが1台、そして土間にベンチが1基。その時の気分によって、好きなトコロを選べます。住まいのイメージをしっかり保つために、床材のサンプルを持ち歩き、検討するほどの家具へのこだわり。お部屋に、よく馴染んでいるのも納得です。次に狙っているのは、リビングに置くシングルソファーだと話してくれました。訪れる友人達の反応も楽しみの一つです。K夫妻の振る舞う料理だけでなく、空間にも感動していきます。「よむトコロはなすトコロ」は、住宅購入を考えている友人やリノベーションについて知らない友人にも、住まいについて考えるきっかけになっているといいます。リノベーションを行ったことで、さらに住まいに対して、こだわるようになったK夫妻。取材中も今後、手を加えていきたい箇所についてnuデザイナーに相談していました。本棚をもっと増やしたい…、子供が出来た場合の間取り…、大好きな土間をもっと可愛くしたい…、やりたいことは、まだまだいっぱいです。K夫妻にとってリノベーションは、自分達は何が好きで、どう暮らしたいのか?この自問自答だったと話します。これからのK夫妻のライフスタイルと共に、家中が新たな「トコロ」で、いっぱいになっていくでしょう。