お洒落なキッチンを手に入れたい!実例から学ぶキッチンの選び方
「毎日自炊をするから、掃除のしやすさを重視したい!」「料理中も家族との会話が楽しめるオープンなキッチンが良い!」などの優先順位によって、キッチンの在り方も様々。今回はタイプ別のオススメや、レイアウトがもたらす効果について、キッチン選びのHOW TOをご紹介します。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
著者の詳しいプロフィールはこちら
押さえておきたい、キッチンの基本
キッチンには、造作キッチンとシステムキッチンの2種類があります。
【造作キッチン】
リノベーション事例「POP×マカロン」
素材、寸法、機器など好きなものを組み合わせてつくるオーダーメイド。
その分コストは弾みますが、細部まで理想が叶いやすいのがメリットです。また、デザイン性だけでなく、仕舞う食器や家電の大きさに合わせて収納を作ることができるので、サイズがぴったりと合った実用性の高いキッチンを作ることができます。
【システムキッチン(既製品)】
リノベーション事例「without noise」
シンク、コンロ、作業スペースがひと続きの天板になっているため、継ぎ目がなく掃除がしやすいのがメリット。
造作に比べデザインの自由度は下がりますが、面材のカラーや水栓の種類などオプションで選べるパーツも多くあります。毎年アップデートされた最新設備のキッチンがメーカーから登場するため、機能性を重視したい人にオススメです。
レイアウトを選ぶポイント
キッチンのプランが想像できたら、次はレイアウト選び。
プランを決める時より細かく、“料理をする頻度”や“自分に合った収納方法”など、まずはデザイン面よりも機能面を重視して、自分に合うタイプを考えてみましょう。代表的な4つのレイアウトを例に、実際のリノベーション事例を紹介します。
1.効率的な作業が叶う『セパレート型』
リノベーション事例「SUNNY」
・造作/システムキッチン向き
セパレート型はシンク・コンロでの作業が振り返りの動作でできるため、短い導線で効率的に調理をすることが可能。
さらにダイニングテーブルを横づけにすることで、食事を運ぶ距離が短くなり配膳が楽チン!
予めテーブルを置くスペースを確保してキッチンの位置を決める必要があるので、設計段階でデザイナーにイメージを共有できると尚スムーズです。
2.料理好きに最適!広い作業スペースがある『U型』
リノベーション事例「ROUGH×SOZAI」
・造作キッチン向き
U型プランの最大のメリットは、パンやお菓子作りなどが存分に楽しめるゆとりのある作業スペース。こちらの事例では、キッチンの一部をダイニングテーブルとして使用し、料理を作りながらゲストとの会話が楽しめるプランになっています。
3.空間を有効活用できる『I型』
リノベーション事例「oio」
・システムキッチン向き
壁付けのため、空間を有効活用することができるI型。視覚的にスッキリと見せてくれるので、ミニマムな暮らしを目指す方にオススメ。シンクとコンロの間の作業スペースは60cm以上あると便利です。
4.回遊性が便利な『アイランド型』
リノベーション事例「Black Grid」
・造作/システムキッチン向き
2方向からアクセス可能な回遊性が魅力!ホームパーティーの時など、友人や家族と一緒にキッチンに立つことが多い人にぴったりです。家具のようにリビングに馴染む、インテリア性の高いキッチンがつくれるのも開放感のあるアイランド型ならでは。オープンな仕様で人の目に触れやすいので、「システムキッチン+腰壁だけ造作」にして、腰壁のデザインに凝ってみるのも良いですね。
5.料理に集中できる『独立型』
リノベーション事例「キカザルシロ」
・造作/システムキッチン向き
個室化された空間にキッチンを配置することで、油煙や匂いが他室に流れる事を防いでくれます。集中して料理がしたい!という方にオススメのプランですが、この事例のようにリビングと隣接させれば、ちょうど良い距離で家族とコミュニケーションを取ることができます。
参考にしたい!お洒落なキッチン4選
タイプやレイアウトを決めたら、次はいよいよデザインについて!造作の場合は使用する素材や色、寸法までを全て自分好みにオーダーできるため、イメージを明確にしておくと尚スムーズです。
また、システムキッチンの場合も、取っ手や面材の色などオプションで選べる部分も多いので、優先順位を絞りながらデザインを考えていきましょう。参考にしたいお洒落キッチンをリノベ事例と合わせてご紹介します。
1.リノベーション事例「オトコの白」
造作キッチンの事例。腰壁に施したラフな無垢材がとても印象的で、ここで食事もとれるよう天板に奥行きを持たせました。北欧家具の名作「シューメーカーチェア」を合わせ、インテリア性の高い空間を楽しんでいます。
2.リノベーション事例「365DAYS」
キッチン、バックカウンターが造作の事例。重厚感のあるブラックの本体に、華奢なゴールドの取っ手を組み合わせたシックなデザイン。
一緒に暮らす大型犬の誤食を防ぐために、ダイニングキッチン自体をパーティションで囲っています。
3.リノベーション事例「KITCHEN×SIMPLE」
業務用キッチンを取り入れた事例。お料理好きのご夫婦で、業務用の冷蔵庫兼作業台(写真手前)も取り入れたかなりの本格派です。
使用頻度の高い器具や調味料は、出し入れがしやすいよう壁掛けにしてオープンに収納しています。
4.リノベーション事例「SHAEPLY」
システムキッチンの事例。モールテックス床のグレーとキッチンの白色がやさしい雰囲気を生んだ北欧らしい空間。
キッチンが壁付けであることに加え、キッチンの色彩が白で統一されているためよりスッキリとした印象を感じます。なるべく表に物は置かずに、ディスプレイとし成り立つ見た目のかわいいアイテムだけを飾って、ミニマムな空間を保っています。
最後に
レイアウトやデザインなど、組み合わせ次第で自分らしいキッチンを手に入れることができます。
忙しい毎日をストレスフリーに過ごすためにも、まずは「料理を作る頻度」や「リビングとの関係性」などを考えながら、イメージを具体化してみてくださいね。