埼玉県所沢市に2020年にオープンした
「角川武蔵野ミュージアム」
別のスタッフが以前取り上げていたように
隈研吾が設計した建物も魅力的ですが、
1Fに設けられているグランドギャラリーにて
ミュージアムのオープン1周年を記念した
企画展が開催されていたので
この機会に訪れました。
「浮世絵劇場 from Paris」という
パリからの凱旋上映企画で、
映像空間へ没入する360度体験型の展示です。
浮世絵を中心とした30分程度の映像が
12幕の異なるシーンから構成されており
プロジェクションマッピングを使って
ギャラリー空間全体に映し出されます。
私はひと足お先に春を感じることができました。
この大迫力の映像を作ったのは
パリを拠点に活動するアーティスト集団で、
今回は“浮世絵”という日本の伝統芸術に
海外のテクノロジー技術とストーリー性を掛け合わせ
国内で例えると、チームラボを彷彿させるような
没入型映像空間が創り出されていました。
見どころはたくさんありますが、
特に私が感動したのは
第5幕の「魚」をテーマにした映像。
没入型の空間によって
自分の足元にまで魚たちの動きが映し出され
海中に潜ったような感覚を味わうことができます。
それに加え、実寸サイズかそれ以上の巨大な鯨が
空間全体に映し出される光景は圧巻です!
30分の映像を見終えたときには
1本の映画を見たような満足感が待っています。
正直、この企画展の上映場所が
都心から離れた埼玉県ではなく、
都内のお台場や銀座で上映されていたら
海外の観光客含め、多くの人の目に触れたのでは…
と少し考えてしまいましたが、
このギャラリーの最新の作りでないと
ここまでの体感ができないのかもしれません。
元々はGW前までの会期だったところを
5月8日のGW明けまで会期が延長したそうなので
皆さんもこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか。
[2022.04.08]