こんにちは。
連休中はいかがお過ごしでしたでしょうか?
私は久しぶりにゆっくりできました。
本日はヴォルフガング・ティルマンスの「Moments of life」展について書きたいと思います。
ヴォルフガング・ティルマンスはドイツ出身の写真家です。
現在、表参道にあるエスパス ルイ・ヴィトン東京にて
ティルマンス氏の個展「Moments of life」展が開催されています。
写真といえば、暗室で現像するイメージがあるかと思いますが、
ティルマンス氏はコピー機を使った作品が有名です。
コピー機を使用することで大判の作品を製作することが可能となり、
その特性を活かした拡大印刷作品が有名です。
また、その作品の多くが額装されずに展示されています。
作品テーマ自体はコンポジション性が強いなと個人的には思っています。
窓辺やテーブルの上など日常の何気ない一瞬を切り取った作品が多く、
一見雑多に見えるものも、
ものの配置や構成が”きれい”と感じてしまいます。
作品だけではなく、作品の展示方法においても
ティルマンスの新規性・コンポジション性を感じることができます。
たとえば、
額装をせず、印刷しっぱなしの紙一枚を壁にピン留めしていることもそうですが、
等間隔・同じ高さで展示されることの多い展覧会の形式にとらわれることなく
異様に高い位置に置かれたり、小さな作品を密集して設置したり、と
作品の大小も展示する高さも、間隔もバラバラです。
作品自体も、展示に対するコンポジションも絶妙です。
展示空間自体が一つのインスタレーション作品のように写真を配することが特徴的で、
この展示方法はティルマンスの代名詞とも言えます。
本展覧会の会期は6月11日までとのこと。
ティルマンスの作品、展示空間を体験することができますので
ご興味があればぜひ訪れてみてください。