数年前、nuリノベーションでご自宅をリノベーションしたmaruさん。
リノベをきっかけに変化したライフスタイルや、丁寧な暮らしをつむぐmaruさんの等身大の日常をお届けします。
幸せの青い鳥
我が家ではインコを飼っています。
名前は“ぴちゃん”で、マメルリハという、インコの中では最小と言われているインコです。
漢字では豆瑠璃羽と書きますが、まさに豆のように小さく、瑠璃色の羽根を持つ小鳥さん。
我が家の“ぴちゃん”は色変わりと言って羽根は白色に近い薄い青色ですが、ノーマルなマメルリハはまさに瑠璃色のような鮮やかなブルーの羽根を持っています。
マンションで犬や猫は飼えないルールなので、小鳥が好きで良かったなと思います。笑
小鳥にはさまざまな種類があり、私も何種類か飼ってきましたが、このマメルリハは特に小鳥の中でもたくさんの感情を持ち、人間が好きな鳥さんだなぁと感じます。
また人の見分けもできていて、ダンナさんが手を出しても自ら手に乗ることはありません。
「ぴちゃん、お父さんにも乗ってあげなさいよ〜」と言いつつも、ちょっと優越感です。
実はこのマメルリハは我が家では二代目で、先代とはとても悲しいお別れをしたので、もう2度と飼うことはないと思っていましたが、それから7年の時が過ぎ、運命的な出会いをしたのがこの“ぴちゃん”です。
先代と同じく、もしかしたらそれ以上に甘えんぼさんで、カゴから出してあげても私のそばを離れません。
時にブローチのようであったり、時にはペン先に掴まり羽根ペンのようになっていたり、外出して帰宅すれば、出して出してと大騒ぎ。
こんな小さな身体のどこにそんなハートがあるのだろうと思うと、益々愛しくなります。
ぴちゃんの好きな場所はセーターの襟元です。どこに隠れているか分かりますか?^^
そんな平和な時を過ごしていましたが、2ヶ月くらい前の暑い夏の日こと。
カゴの外に出して机の上にぴちゃんを止らせ、洗面所に洗濯物を取りに行った時のこと、パタパタパタ…と飛ぶ音がしたまま、ぴちゃんが忽然といなくなりました。
いくら呼んでも返事がなく、少し経てばどこからか声が聴こえてくるだろうと思いきや、全く聴こえず。
その時は資格試験の勉強をしていたのですが気が気ではなく、30分ごとに呼んでみては机に向かいの繰り返しでした。
鳥は暗い場所にいると声を出さなくなってしまうので、部屋の全ての電気をつけて懐中電灯で隅っこを照らしてみてもどこにもいません。
いつもはうるさいほどに元気に鳴いているのに、何で鳴いてくれないの?
どこかに激突して苦しんでいるのではないだろうかと、嫌なことばかり考えてしまいます。
いなくなってから8時間が経過、小鳥が飲まず食わずで過ごすには危険な時間帯となってしまった頃、ダンナさんが帰宅して、かすかに自分の部屋のクローゼットからぴちゃんの声が聴こえてるような気がすると。
何度も見たから気のせいだよと思いつつも行ってみると、、確かに聴こえる!
クローゼットの奥の方、声のする方に手を伸ばしてみると、ぴちゃんがチョンと手に乗りました。
「生きてた〜」と手の中にいるぴちゃんを潰してしまいそうな勢いで私は号泣。
ダンナさんの部屋は洗面所の真向いなので、洗面所に向かった私を追って飛んできて、ダンナさんの部屋に入ってしまったと思われます。
部屋の明かりはつけて探してもクローゼットの中までは明かりが届かずきっと真っ暗で、鳴かずにいたのでしょう。
洋服がたくさんかかっていて温かい場所で、体温も体力も温存できていたことが功を奏したのだろうと思います。
その時は勉強のこともあってなかなかかまってあげられず、“カゴから出してー“と鳴くのがうるさいなぁなんて思ってしまうこともあったのですが、そんな自分の勝手な思いや行いを反省し、ぴちゃんに何度謝ったことでしょう。
本当に、生きていてくれてありがとう。
犬さん、猫さんも大好きだけど、小鳥さんも小さな身体でしっかりと愛情に応えてくれて、とても愛らしい存在ですよ。
秋も深まった今月のお写真は、美味しそうな秋冬のお野菜。
お鍋に入れて温まりたいですね。
友人と訪れた、逗子のとあるカフェの店先にて。
撮影・文:maru
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