レンジフードとは
レンジフードとは、調理時に発生するにおいや煙などを排気するために、コンロ上部に設置されている、ダクト式の換気設備のことです。レンジフードの構造は、空気の流れを起こして排気するファン部分と、機械をカバーする役割のフード部分の二つから構成されています。
リノベーションのワンポイントアドバイス
[レンジフードのリノベーションにおけるメリット]
もし、今の住まいの換気扇に対して、排気で不十分であると感じていたり、汚れの掃除が大変であると感じていたりするなら、レンジフードのリノベーションは有効な手段となるでしょう。現在のレンジフードには、以下のようなタイプがあります。
・騒音性が低い。
・掃除がしやすい。
・ガスコンロやIHと連動している。
・省エネ機能がついている。
・スタイリッシュでデザイン性が高い。
現在のレンジフードのほとんどは、シロッコファンと呼ばれるファンタイプのもので、従来のプロペラファンに比べて、騒音性が低くなっています。また、キッチンの場所を問わず設置できるというメリットもあります。フードの形状は、以前はブーツ型がほとんどでしたが、現在はスリム型が主流です。スリム型レンジフードは、凹凸がほぼない構造のため、油がつきにくく、掃除がしやすい形状です。スッキリとしたデザインで、部屋のインテリアとしても十分に機能します。その他、さまざまな機能がついているレンジフードもあります。ガスコンロやIHと連動しているレンジフードは、つけ忘れや消し忘れ防止に効果的です。煙の量によって、換気扇の強弱を調節してくれる省エネタイプや、ボタン一つで自動洗浄される機能を持ったレンジフードもあります。
[レンジフードのリノベーションにおける注意点]
レンジフードをリノベーションで交換する際、注意点もいくつかあります。
・加熱器具によってレンジフードの位置とサイズは決められている。
・価格が従来のものよりも高額となる場合がある。
消防法の既定により、ガスコンロやIHなどの加熱器具の幅に対するレンジフードの設置の高さと幅が決められています。そのため、加熱器具の幅より広いレンジフードを設置しなければなりません。また、シロッコファンタイプのレンジフードは、プロペラファンタイプに比べ、価格が少し高額になることが懸念されますので、その点も注意しておきましょう。
まとめ
換気扇の寿命は、およそ10年と言われています。現在は、掃除のしやすいものや機能性の高いレンジフードが増えているため、新しいものへ交換することによって、調理環境はより快適なものとなるでしょう。加熱器具や天井高によって、設置できないレンジフードもあるので、設置可能なものなのかどうか、リノベーション前に確認するとよいでしょう。