ドレンとは
ドレンとは、雨水などを排水するための配管と、その排水口およびゴミ除けのフタを指します。マンションなどで、共用部分の廊下や屋上にある穴の開いた金属製のフタで覆われた排水口が、ドレン用配管の入り口にあたります。また、その入り口まで雨水を誘導する溝も含めてドレンと呼びます。戸建の住宅では、雨どいからの雨水が垂直の配管をつたって下水に流れる際、垂直の配管がドレンにあたります。
リノベーションのワンポイントアドバイス
[ドレンの働き]
ドレンには次の働きがあります。
・雨水などを一か所に集める
・雨水などと落ち葉などを分ける
・雨水などを下水に送る
マンションの屋上に降った雨はドレンに集められ、落ち葉などのゴミの混入を防ぐフタを通して、排水口から配管をつたって排水されます。マンションの廊下の端にある溝は、雨水を誘導するドレンの一部です。その溝をつたってドレンの排水口に導かれます。戸建の住宅の雨どいに集まった雨水は、ドレンの垂直の配管を下って下水に流れ込みます。
[ドレンのメンテナンス]
ドレンには落ち葉やゴミなどが集まりやすいため、定期的なメンテナンスが必要となります。ドレンのメンテナンスが必要な箇所として、次が挙げられます。
・マンション共用廊下のドレン
・マンション屋上のドレン
・マンションベランダのドレン
・戸建て住宅のドレン
マンションの共用廊下にあるドレンは、清掃員や管理員が定期的に清掃しますから、詰まることはあまりないでしょう。屋上のドレンはめったに清掃することがありませんから、詰まりやすいものです。屋上ですから、落ち葉などのゴミがたまりやすいため、豪雨などがあると、屋上に雨水がたまってしまい、防水の劣化した箇所から最上階に水漏れすることもないとはいえません。そうなる前に定期的に屋上の清掃を実施したほうがよいでしょう。屋上に上がるのが危険なマンションでは、定期清掃の際に業者に行ってもらう必要があります。ベランダのドレンはその住民が責任をもって清掃などを行うことで、雨水などがあふれることを防ぐことができます。戸建の住宅では落ち葉などがドレンに詰まり、水があふれてくることがあります。そのため、定期的な点検と清掃を業者に依頼すると安心でしょう。
まとめ
ドレンは普段、あまりその存在に気がつくことはありませんが、雨水などをスムーズに排水するうえで重要な設備です。マンションや戸建て住宅ではドレンの形態に違いはありますが、その働きは同じものとなっています。メンテナンスを怠ると、雨水があふれたり、雨漏りが起きたりします。定期的なメンテナンスの有無は、建物の寿命にも関係してきますので、きちんと行うようにしたいものです。ドレンの設置も含めたリノベーションをお考えの場合は、nuリノベーションまでご相談ください。