スタッフの“偏愛”をレコメンド形式でお届けする本企画。
第18回目となる今回は、スタッフそれぞれが暮らしの中で大切にしている、お気に入りの一脚をご紹介します。
どんな椅子を選ぶかには、その人の価値観や暮らし方が自然と表れるもの。
今回は、一脚一脚に込められた「好き」の理由とともにお届けします。
◾️BAUMANN

▼Recommend by コンストラクション・髙尾
以前、料理人としてビストロで働いていた頃、客席で実際に使われていたのがこのバウマンチェアでした。
それまでは存在すら知りませんでしたが、一見すると華奢な印象でありながら、曲げ木ならではの美しい曲線美の虜に。
今、自宅で使っているのは、当時から特に惹かれていたオーバル型の背もたれのモデルです。
曲げ木による流れるようなフォルムに加え、背もたれを留める真鍮のボルトナットが程よいアクセントになっています。
バウマンチェアは、1950年代からビストロやカフェ、ホテルなどで使われ続けてきた椅子です。
日々使い込まれることを前提につくられたからこそ、デザインだけでなく実用性も兼ね備えているところが魅力。
たくさんの人の食事や会話を支えてきた椅子が、今は我が家の日常にも寄り添ってくれています。
◾️Model 316 / Søborg Møbelfabrik

▼Recommend by デザイナー・山岸
4年前、東京への引越しを機に購入したダイニングチェア。
元々持っていたヴィンテージチークのラウンドテーブルに合う椅子を探す中で、Peter HvidtとOrla Mølgaard-Nielsenによるに出会いました。
背もたれの曲線が丸い天板と自然に呼応し、チークの素材感や年代の雰囲気にも違和感なく馴染んでいます。
脚先に向かって細くなる脚と、繊細な貫による軽やかな構成が、空間に程よい抜け感を生み、テーブルの存在感を引き立ててくれる。そのバランスに惹かれました。
座っている時間はもちろんですが、実は一番好きなのは部屋の中からふと眺めたとき。
構造材でありながら、意匠としても効いている斜めの貫。
曲面の背板と、脚や貫がつくる細い線との対比が美しく、後ろ姿まで印象に残る椅子です。
毎日目にするものだからこそ、自分の中で納得し続けられる一脚を迎えられて良かったと思っています。
◾️Galvanitas MODEL S.16 CHAIR

▼Recommend by アドバイザー・高橋
10年ほど前にパートナーと同棲を始めるタイミングで迎えた椅子です。
コンパクトな部屋で暮らしていたこと、当時はダイニングチェアに長時間座る生活ではなかったことから、肘掛けのないすっきりとした椅子を探していました。
当時、飲食店か商業施設でこの椅子を見かけ、派手さはないものの、無駄のない佇まいが印象的で、あとから調べてこの椅子に辿り着いたのを覚えています。
特に惹かれたのは、一般的な丸パイプではなく、プレス加工したスチールを折り曲げて構成されたフレーム。
大学時代に土木を専攻していた私にとって、橋梁や大規模建築の構造体に通じる美しさを感じ、一目惚れでした。
最近は子どもが「大人と同じ椅子に座りたい」と言うようになったので、肘掛けのある椅子を迎える予定です。
暮らしが変われば、椅子に求める役割も少しずつ変わっていくものだと思うので、
その時々の暮らしに合わせて、新しい一脚との出会いも楽しんでいきたいです。