センスのいい部屋は、自分を知ることから。
SNSを開けば、素敵な部屋が次々と流れてくる時代。
たくさんの情報に触れ、憧れの空間を参考にしながら部屋を整えていっても、どこかしっくりこない。あと少し何かが足りない。
そんな違和感の理由を、私たちは「センスの差」だと思ってしまいがちです。
でも、本当にそうなのでしょうか。
センスがいいと感じる空間は、高価な家具を揃えているわけでも、万人が知る名作家具だけでコーディネートされているわけでもありません。
そこに共通しているのは、その人らしさが通った空間がもつ特有の空気感。
今回は、あなたにとってのセンスのいい部屋をつくるために必要な考え方について紐解いていきます。
センスの良さを感じる理由
センスがいいと感じる空間には、住まい手の価値観がにじみでています。
インテリアコーディネートの核となるのは、そういった住まい手自身が大切にしたい暮らしのシーンです。

植物に囲まれた暮らしを楽しむこと。
朝食の時間を大切にすること。
大好きなヴィンテージ家具をあつめること。
自分の好きなものを丁寧に選び、並べていく。
そうして選ばれたものは、単なる家具ではなく、その人らしい暮らしを形づくる存在になっていきます。
私たちは、そうした“住まい手の暮らし方そのもの”のようなインテリアに、自然とセンスの良さを感じているといえます。

心地よさを見つける3つの問い
自分が暮らしの中で大切にしたい価値観は何か。
“価値観”というと難しく感じてしまいますが、それはつまり、暮らしの中のどんな瞬間に心地よさを感じているのかを紐解く作業です。
「家で過ごす、どんな時間が幸せ?」
「そのために必要なものは?」
「逆に、手放してもいいと感じるものは?」
そんな問いを投げかけることで、次第に自分が暮らしの中で大切にしたい価値観が見えてきます。
心地よさは、人によって異なるもの。
ソファでくつろぐ時間かもしれないし、好きなものを飾って眺める時間かもしれません。
大切なのは、一般的な正解ではなく、自分自身が何に豊かさを感じるのかを知ることです。
■リノベーション事例:「SIMPLE×seamless」

リノベーションを機に、それまで使っていた家具の大部分を手放したHさん。
当初は新たにソファを購入するつもりでしたが、一時的に“ソファのない暮らし”を体験したことで価値観が変化。
広々としたリビングで過ごす時間に心地よさを感じていることに気づき、なるべく空間を圧迫しないラウンジチェアを購入する方法にシフトチェンジしました。

購入したのはフリッツ・ハンセンの<PK4>。
スチールフレームのすっきりとした印象で、リノベーション時から大切にしてきたシームレスさをキープしています。
「リビングにはソファが必要」というそれまでの概念を手放し、自分たちが心地よく感じる選択をしたHさん。
家族の心地よさと洗練されたデザインを両立したインテリアをつくり上げました。
誰かの心地よさより、自分の心地よさ
SNSや雑誌などを通して、私たちは日々たくさんの“素敵な部屋”に触れています。
その中で気づかないうちに、「好きな部屋」を探していたはずが、「正解の部屋」を探すようになってしまうことがあります。
でも、心地よさを感じる瞬間や空間は、人それぞれです。
自分にとっての心地よさを知り、それを素直に空間へ反映する。
そんな住まいには、自然とその人らしいセンスがにじみ出ます。

どうしてそのインテリアが好きだと感じたのか。
その空間で、どんな時間を過ごしたいのか。
自分自身と静かに向き合うことで、今まで見つけられていなかった本当の心地よさを見つけるきっかけが見つかるかもしれません。
センスが光る空間3選
■リノベーション事例:「SIMPLE×seamless」

プロダクトデザイナーのご主人と、絵の修復師のお仕事をされている奥様。
そんなお二人が愛犬ムギちゃんと暮らすのは、白を基調としたシームレスな空間に、インテリアやアートが点在する空間。
ゆったりとしたソファやエクステンション式のダイニングテーブルなど、来客にも対応できる家具でコーディネートされています。


造作のテレビボードは框組のデザインや間接照明へのこだわりに加え、配線を美しく取り回す構造を綿密に計画。
意匠性だけでなく二人の暮らしに合った機能をしっかり備えていることを軸に選ばれており、N邸のインテリア全体に、意思の通った統一感をもたらしています。
■リノベーション事例:「椅子と灯り」

21脚の名作チェアと共に暮らすUさん一家。
大学のプロダクト科で出会ったUさんご夫婦は共に生粋の名作チェア好きで、“名作チェアを並べる暮らし”をコンセプトに空間をつくり上げました。


ご主人のワークスペース横には、チェア専用のコレクションシェルフを造作。
飾りきれなかったチェアは家中に点在させ、その日の気分に合わせて家族がそれぞれの時間を過ごす居場所になっているそうです。
賃貸暮らしの時はしまい込んでいた、自分の好きなもの。
それらを存分に楽しめる空間を手に入れ、「最高にワクワクしています」とUさん。
自分たちが好きなものを暮らしの中心に据えるという選択が、U邸ならではの唯一無二のセンスを形づくっています。
■リノベーション事例:「SIMPLE×オーガニック」

20年以上住宅業界のメディアに携わっているご主人と、アンティーク関連のECサイトを運営している奥様。
「家は心身を休める場所にしたい」という思いから、つくり込みすぎないことを重視し、モダンヴィンテージやアンティーク家具をおいても違和感のない懐の深さを求めました。


リビングにしっかり広さを持たせたことで、家具を並べてもなお余白が感じられるH邸。
四季の移ろいに目を向けるようになったり、仕事仲間から「表情が柔らかくなった」と言われたりと、暮らしの変化は、お二人の内面にも変化をもたらしたのだそう。
好きなものを集めるだけではなく、それらを自分たちらしい距離感で愉しむこと。
家具の”選び方”だけでなく、”付き合い方”まで自分たちらしく整えたことで、H邸ならではのセンスが生まれています。
自分軸でつくるセンスのいい空間
センスのいい部屋とは、流行を取り入れた空間でも、誰かの暮らしを再現した空間でもありません。
自分にとっての心地よさを知り、暮らしの中で丁寧に選び取っていくこと。
その積み重ねによって生まれた空間には、不思議と住まい手らしさがにじみ出ます。
だからこそ私たちは、整えられた空間そのものではなく、その奥にある価値観にセンスの良さを感じるのかもしれません。
誰かの正解を探すのではなく、自分自身の心地よさに目を向けること。
それが、あなただけの“センスのいい部屋”をつくる第一歩なのかもしれません。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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