アプローチとは
アプローチとは言葉本来の意味としては「接近すること」ですが、住宅用語においては、玄関へと導く通路、もっと広くは入り口に到達するまでの空間を意味します。アプローチは、その家に到着するまでの期待感を高める効果を持つと共に、家への入りやすさを来客に演出する場所と言えるでしょう。なお、小さなお子様やお年寄りが家族にいる場合には、いわゆるバリアフリーなアプローチが必要となります。住宅においてアプローチは、住む人や訪れる人のことを考えて作られるものです。
アプローチをリノベーションするためのワンポイントアドバイス
アプローチをリノベーションする際には、考慮したいことがたくさんあって悩んでしまうかもしれません。そこで、基本となるチェックポイントをご紹介します。
[アプローチのデザインを考える]
アプローチのデザインは、大きく分けて2つの考え方があります。それは、段差があるものと段差がないものです。道路から玄関までの間には、多くの場合、高低差があります。高低差は水害などから家を守るためにあるため、単純になくしてしまえば良いというわけではありません。段差がないアプローチなら、デザインとしては公園などの小道に近いものを思い浮かべるといいでしょう。一方、段差がある場合には、階段かスロープを設置するということになります。最近では階段とスロープの両方をつけるというパターンもあります。両方をつける場合にはある程度のスペースが必要となるので、施工業者との打合せをきっちり行うようにしましょう。また、玄関から道路までの空間が大きいほど、平面と段差の両方を組み合わせるデザインが求められます。小道と階段、またはスロープというふうに組み合わせる訳です。それらの組み合わせのバランスで、個性を出すことができます。
[アプローチに使う素材を考える]
アプローチに使う素材は、ある意味でその家の印象を決定づけると言えます。アプローチが和風の飛び石と玉砂利なら、和風の家を期待することになるでしょう。一方、レンガの敷石なら、おしゃれな洋風の家が待ち受けていると思うものです。アプローチに使う素材を考えるときに、大切なことは、家に合ったものを選ぶことです。家本体との印象がちぐはぐでは、訪れる人はなんとなく不安になってしまいます。できるだけ統一感のある素材を使いながら、その家独自のカラーや形を考えることが、アプローチのリノベーションのポイントと言えるでしょう。