インスピレーションの宝庫!リノベ検討中に訪れたいショップ
皆さんは空間のイメージを膨らませる際、何を参考にしますか?
SNSが普及した今、スマートフォンさえあれば世界中の情報を収集できますが、実際の空間を訪れてはじめて感じられる魅力もあります。
今回はリノベ検討中の皆さんにぜひ訪れていただきたいショップやホテルをご紹介いたしますので、参考にしてみてくださいね。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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<この記事のトピックス>
1.YAECA HOME STORE @白金台
2.HOTEL K5 @日本橋
3.ブルーボトルコーヒー @代官山 他
まだまだある!この空間、参考にしました
1. YAECA HOME STORE @白金台
nuのお客様、さらにはnuスタッフからも厚い支持を集めるのが「YAECA HOME STORE」。
かつて外国人が住んでいた一軒家をリノベーションしショップに改装したという店内には、インテリアを始めアパレルや雑貨など、どこか懐かしく、洗練されたアイテムが並びます。
主にフランスのアンティーク家具などを扱うYAECA HOME STOREですが、店内は日本の戸建特有の清らかな空気を併せ持った空間。
この異なるテイストがミックスされたバランスが、無意識に人を惹きつける心地よさを生み出す秘訣なのでしょうか。
<この空間、参考にしました!>
CASE.1 | リノベーション事例:「tone」(神奈川県鎌倉市)
Tさん:『YAECA HOME STORE』の雰囲気が好きで、そこからインスピレーションを得ました。明るすぎず、暗すぎない。その曖昧さを心地よく感じる雰囲気にしたくて、最初のデザイン打合せの時点でグレーを基調にしたいとデザイナーさんに伝えていました。
グレーの壁と白っぽい床の組み合わせは、YAECAの雰囲気に近い感じで気に入ってます。
彩度を落としたニュートラルな空間には、ご夫婦のお気に入りのインテリアや奥様の地元・青森の民芸品がセンスよく並び、『YAECA HOME STORE』を彷彿とさせるミックステイストのインテリアに仕上がっています。
CASE.2 | リノベーション事例:「TANSEI-端正-」(埼玉県川越市)
すっきりと整った空間をつくり上げたOさん。リノベ会社を検討していた際には、意外な経路を辿ってnuへたどり着いたといいます。
Oさん:昔からYAECAの雰囲気が好きで。そこからインスピレーションを受けて家づくりした人っていないのかなと思って、検索してみたら、いた(笑)。それが、nuさんの『tone』という事例でした。
ご自身と同じく「YAECA HOME STORE」にインスパイアされたTさんの施工事例をみて、“この会社ならきっと自分たちの思いを汲み取ってくれそう!”と直感したそう。
Oさん:YAECA HOME STOREに行くと、スンとするんです。そのスンとするような暮らしをしたいって、ずっと思っていて。
Oさんならではの表現で理想の暮らしを担当デザイナーへ伝え、プランニングがスタート。
直線や曲線、素材の色のバランスを見極めノイズを極力カットすることで、共通言語となった“スン”の感覚を形にした空間をつくり上げました。
同じ『YAECA HOME STORE』からインスピレーションを受けたTさんとOさん。
お客様の感性がプラスされ、それぞれにとっての“心地のいい洗練された空間”に仕上がっていますね。
2. HOTEL K5 @日本橋
かつて銀行だった建物をコンバージョンしてホテルにしたという『HOTEL K5』。
インテリアショップ「TIME & STYLE」と提携し、Claesson Koivisto Rune Architectsがインテリアデザインを監修。まさに空間デザインにこだわり抜いたホテルです。
旧銀行という格式を感じさせる無機質さと、モダンなインテリアが見事に融合。
随所のカラフルな色使いにもハッとさせられる、感性を刺激される宿泊体験ができます。
<この空間、参考にしました!>
・リノベーション事例:「ととのい」(東京都江東区)
ご夫婦共にクリエイター職に従事されている小松夫妻。
デザイナーとの打合せでは、一番理想に近い空間として『HOTEL K5』のイメージを共有し、プランニングを進めていったそう。
小松夫妻:天井は躯体現しに塗装をしたのですが、躯体の凹凸など当時の味わいのある面影がそのまま感じられて、クリーンになりすぎず良いアクセントになっています。
『HOTEL K5』の内装も、当時の銀行の雰囲気と現代のテイストがうまくミックスされていて、そういう新旧の混ざり合った空間づくりを参考にしていた部分がありますね。
リノベのインスピレーションやその後の暮らしについて、小松ご夫妻が綴るリノベ日記も連載中!
ぜひこちらもチェックしてみてくださいね◎
3. ブルーボトルコーヒー@代官山 他
続いてご紹介するのは、都心を中心に全国でカフェを展開する『ブルーボトルコーヒー』。
“コーヒーに集中するシンプルさ”と“カフェを作る土地のコミュニティに溶け込むデザイン”
(※引用元(https://store.bluebottlecoffee.jp/blogs/blog/cafedesign))を意識してデザインされたカフェ空間は、どの店舗も洗練された空気感で満たされています。
<この空間、参考にしました!>
・リノベーション事例:「daylight」(神奈川県川崎市)
「基本、家から出たくない(笑)」というインドア派のO夫妻。『ブルーボトルコーヒー』や『%Arabica Kyoto(アラビカキョウト)』など、お二人が好きなカフェ空間を自宅で再現することで、おしゃれな場所に行かなくても満足できる空間をつくりたかったと言います。
Oさん:私は何にでも使えるようなもの、使い方をこちらにゆだねてくれる建築物が好きなので、このTVボード兼ベンチの提案は一目で気に入りました。シンプルな空間だからこそ、アクセントになるものが欲しいと思っていたので、その点もぴったりでしたね。
世界にたった一つのプライベートカフェを手に入れたO夫妻。肩肘張らずに過ごせる洗練された空間は「家を超えるカフェが見当たらない」というくらい、お二人にとって心から安らげる空間になったようです。
まだまだある!この空間、参考にしました
ここからは、nuの事例ごとにリノベの際に参考にしたという空間を逆引きでご紹介。
複数の空間を参考にしている事例もありますので、それぞれの空間からどのデザイン要素を抽出したのか、イメージしながら見てみてくださいね。
・リノベーション事例:「カグトイエ」(東京都足立区)
ホテル巡りが共通の趣味だというA夫妻は、リノベーションやインテリアの随所に、今までに訪れたホテルで目にしたデザインエッセンスを散りばめていきました。
その一つが、ダイニングに吊るされた色ガラスのシェードが印象的なペンダントランプ。
Aさん:京都の「Hotel MALDA」という所でこのガラスランプが使われているのを見て、一目惚れしてしまって。このカラフルなランプが似合う内装にしてください!と、設計当初からデザイナーさんに伝えていました。
そのほかにも、日本を代表するリゾートホテル「ふふ」など洗練されたホテル空間を参考にプランニングを進めていったA夫妻。お二人の審美眼で選び抜かれたデザインが共鳴する、究極のホテルライク空間が完成しました。
△寝室にはジョージ・ネルソンの「バブルランプ」を。
・リノベーション事例:「fleek」(東京都江東区)
躯体現し天井やステンレスキッチンなどのハード系素材と、無垢オークの床や木質のインテリアをミックスしたK邸。
開放的な空間の中でも一際目を引くのがチャコールグレーでペイントされたパントリーの入り口。新木場にあるインテリアショップ「CASICA」の内装を参考にデザインをつくり上げたそう。
Kさん:完全なRじゃなくて、頂点が鈍角になっているのが分かりますか?デザイナーさんと話し合いながら、微調整を繰り返してこの形が実現しました。家の中で一番こだわったポイントです!
実はこの面だけは、ご入居後にDIYで塗装をしたというKさん。大好きな空間をイメージしてつくり上げたアールのデザインに家族の思い出も重なり、K邸の欠かせないアイデンティティとなっています。
最後に
今回は、ホテルやショップ、飲食店を参考にしてつくり上げたリノベーション空間をお届けしました。今回ご紹介したショップは一部を除き都内からもアクセスしやすい場所に位置していますので、ぜひ機会がありましたら足を運んでみてくださいね。