nuスタッフの小西が住まい手として、創り手として。
自宅リノベで気づいたことや、細部がもたらす心地よさを、全10話で綴っていきます。
[INDEX]
第6話では、床材についてお話ししました。
今回はそのチークの床に合わせて集めた家具のお話です。
・床がくれる大らかさ
家具を買うときの大きな基準になるのはフローリングの色味。
我が家のフローリングはインドネシアチークです。
黄色味や赤みが入り混じり、濃淡もまばら。
けれどその不揃いさこそが、
いろんな家具を自然に受け止めてくれる大らかさに繋がっている。
床に合わせて家具を選んだというよりも、
床がいろんな家具を迎え入れてくれた、そんな感覚でした。
・懐が深いヴィンテージ家具
私が惹かれるのは、使い込んでこそ味わいが増すもの。
小さな汚れや傷が「失敗」ではなく「記憶」となり、
暮らしの風景の一部になっていくようなもの。
新しいものでも古いものでもその基準は同じだけれど、
やっぱり古いものに惹かれることが多いのです。
だから、気づけば我が家に置かれているのはほとんどがヴィンテージ家具。
一点ものとの出会いは宝探しのように楽しいし、
何よりどんな変化も受け入れてくれる懐の深さがある。
2歳の息子が使っても、傷や汚れに怯えずに「さあ、どんどん使ってくれ」と、
自分自身も懐が深くなった気分。
私もヴィンテージ家具のように懐の深い人に成長していきたいです。
・家具とともに育つ暮らし
家具を選ぶことは、ただの道具を揃えることではなく、
暮らし方の輪郭を描いていくこと。
ソファに深く腰を下ろすときの安心感、
大勢で囲むダイニングでの笑い声、
子どもの背丈に合ったテーブルで過ごす時間。
どれも家具そのもの以上に、
そこに集まる人の振る舞いや気配が宿っているのだと思います。
そんな視点で振り返り、
特にこだわったなあと実感した3つを紹介します。
1 ソファ
幡ヶ谷の「BULLPEN」で出会ったヴィンテージのデイベッド。
奥行きが深くて足を投げ出せるのが心地よい。
特に、大容量の収納付きなのが嬉しい。
今はおもちゃ箱として大活躍で、息子が自分で引き出して遊んでいます。
デイベッドとしてゆっくり昼寝をしたり、
おもちゃ箱として息子のワクワクを詰め込んだり。
たくさんの愛おしい風景を見せてくれています。
2 ダイニングテーブル
シャルロットペリアンのフォルムリーブルテーブルみたいな、
天板に厚みがあって、脚がどんと構える重厚なテーブルにずっと憧れていました。
でも、今の我が家にはワンランク上の存在。
そんなときに出会ったのが、ヴィンテージショップ「Rocca」で見つけたエクステンションテーブルです。
無垢のチーク材だからどっしり重く、太めの脚が2本、V字になっているデザイン。
その存在感はまさに理想通りでした。
「10人ぐらいは座れる大きなテーブルが欲しい」と、
プランを考えていたときから言い続けていた私。
実家が近く、家族を呼ぶことが多いので、
このダイニングテーブルを囲ってご飯を食べる時間は、みんな笑顔で至福の時。
そして、もうすぐ迎える第二子。
パワーアップした我が家での活躍に期待です。
ネストテーブル
こちらも「Rocca」で最近購入した北欧ヴィンテージのネストテーブル。
大中小3つのテーブルが入れ子になっています。
購入の決め手は3つのテーブルの高さ。
息子が本を読んだり、絵を描いたりするのが床のことが多く、
姿勢が悪くなりそうだなぁと気になって、息子用のテーブルを探していました。
けれど、子供用の家具は「使える期間って意外と短いかも」と思ったり、
優しい色味が多く「チークで揃えた家具の中では浮いてしまう」と思っていました。
そこで思いついたのがネストテーブル。
長く使えて、大人も一緒に楽しめる。
何歳ごろにどの高さのテーブルが必要かを調べ、
1歳〜8歳ぐらいの子どもが使える高さを網羅しているのがこれでした。
大中小それぞれのテーブルでたくさんの思い出を重ねていくのは、
まさに一緒に育っていける家具そのもの。
このテーブルの高さに合った椅子はDIYで作ってみようかと計画中です。
・愛着と成長
家をつくるときに「長く住む前提」で考えたように、
家具も「長く愛せるもの」を選んできました。
暮らしの中で刻まれていく小さな痕跡を、
豊かさとして愛着を持てるように。
ヴィンテージ家具のように、人もまた歳を重ねることで懐が深くなっていけたら。
そんなことを、この家の家具たちから日々教わっています。
次回は少しニッチな小口の話。
リノベだからこそこだわれる細かいデザインの話ができたら嬉しいです。