JASとは
日本農林規格といい、住宅建築などで用いられる木材加工品に一定の基準を設けて、品質向上を目的とした規格です。建築基準法などで定められている、住宅などの設計に必要とされる基準を満足する材料をJAS製品として、農林水産省から認可された認定機関が認定しています。なお、認定を受けた製品にはJASマークをつけることができます。
リノベーションのワンポイントアドバイス
[JASのリノベーションにおけるメリット]
リノベーションにおいてJAS製品を用いるメリットには様々なものがあります。その多くは、建築士などがどのような資材を選ぶかといった場合に役立つものですが、以下にその一部を挙げます。
用途ごとの規格分け
JASでは資材の用途ごとに規格が分けられており、用途に応じた資材の選択が行いやすくなっています。
統一した品質基準
木材の樹木の種別や等級別に統一した品質基準がJASで決められており、一定の品質が確保されています。
製品サイズの明確化
JASでは製品のサイズと許容される誤差が、その製品の用途に応じて規定されており、適切な製品を選ぶことができます。
強度表示の明確化
住宅の構造部分に用いられる部材に関して、JASでは樹木の種別や等級が定められており、それぞれの強度が表示されています。
乾燥材の採用
木材は水分を含んでおり、乾燥するにつれて収縮が起こり、寸法が変化します。JASでは、十分に乾燥した後の木材が使われており、建築後に問題が起きることを防げます。
耐久性が高い
木材は、そのままでは腐ったり、害虫が侵入したりして問題が起きます。JASでは保存処理が定められており、高い耐久性があります。
[JAS規格が適用される製品]
住宅関係でJAS規格が適用される主な製品には、次のようなものがあります。
・角材に加工された製材
・ツーバイフォー住宅の構造部分に使われる製材
・幅の狭い角材を繊維の向きを揃えて張り合わせた積層材
・細かな木片を接着剤と混ぜて圧縮した構造用パネル
・薄い板を繊維の向きが直角になる形で重ねて張り合わせた合板
・フローリング用床材
まとめ
JAS規格で認定された製品は様々な規格によって、一定の品質が保証されており、全国どこでも入手することができます。
多くの場合、製品の選択は建築士や施工業者などが行いますが、例えば、フローリングではJAS規格で表面の耐摩耗性の基準が定められていますので、気になる方は、nuリノベーション(以下nu)の設計デザイナーまでお問合せください。JASによる規格化は、依頼主が利用しやすいように、用途ごと、製品ごとにそれぞれ項目を分けて行われています。リノベーションでは、JASマークが表示された製品であれば、安心して使用することができるでしょう。JAS規格で安心できる製品をリノベーションで活用したい場合は、nuにぜひともお任せください。